BASARAの石田を幸せにし隊。

戦国BASARA3の石田三成をひたすらに応援するこっそり避難ブログ

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それを「好き」っていうのでしょう。

「5月までBASARAモノには手をつけない!」という誓いをしたが、
抑えきれずにいっぱつがきで発散してしまった、という結果。
勢いで『すくばさ!!』な家三で鶴ちゃんが一人称視点。
萌えだもん!!!

※学園パロディ+転生ネタです※


あれって、もうなくなったんだっけ。

道場の神棚にお供えするお神酒の買い置きって、まだあったんだっけ。なかったんだっけ?
訊きたかったので、西組に行ったら、石田くんの机に腰掛けた孫市姉さまから「石田なら居ないぞ」と、聞かされた。
「先に徳川に持っていかれた」
肩を竦めてふん、と鼻を鳴らす姉さまに、「石田くんを軽音部に誘うの、もう諦めたほうがいいですよぉ」と、さりげなく進言したけど。
「何をいう!石田のあのギターの腕前…ッッなんでアレで趣味なんだ!!勿体無さ過ぎるだろう!!」
と、いつもどおりの姉さまだ。でも、石田くんの剣道の腕前はもっと“趣味”を突き抜けたレベルだし、人付き合いが下手な彼が、意外や剣道部でうまく副部長を務められているんだし、そっとしてあげて欲しいんだけどな。
でも孫市姉さまの追跡から石田くんを庇う時、徳川くんはいつも楽しそうですっけ。今回もそういうワケなのかな。
ふたりの邪魔はしたくないので探すのをやめようかな、とも思ったけれど。
「ん~、でももし切れてたら、浅井先輩に怒られるの、剣道部のみなさんですし…」
我が校の風紀委員長は、とってもきっちりで厳しいのです。
「えっと」
両目を閉じて、きっとさっき、ふたりが走っていった廊下に意識を集中してみる。
石田くんの細い手首を徳川くんがしっかり握った楽しそうな姿がまぶたの裏をよぎって、それからふたりの走っていった方をもう一度、視る。
「――図書室!!」
びしぃっ!と、誰も見てないけど指を伸ばしてかっこつけてみました。

鶴は今生も、こういうのが得意なのです。



そっと図書室の扉をスライドさせると、受付に毛利先輩が座っていて、目だけでこちらをうかがった後、何も言わずに貸し出し管理用のPCに目を落とした。
「おじゃまします…」
一応ぺこりとおじぎをして、そろそろと窓際の自習用机が並んだところに目をやったら。
午後の淡い光を背にして、石田くんと徳川くんが並んで座っていた。
華奢な線を浮かび上がらせて、石田くんは白い顔を伏せて指先で何かをなぞりながら、淡々と徳川くんに向かって――数式、かな?解き方を説明しているようだったけれど。
肝心の聞いているほうは、肘をついて顎を大きな分厚いてのひらにのせて、「うん、うん」とてきとうな返事をしながら――
まっすぐに、彼の伏せられた長い睫をみていた。
その山吹色の眼差しと、その先にあるふぁさふぁさの黒鳶色の睫に、思わず溜息を吐く。
だって、そこだけ理想どうりに“バラ色の世界”よ。
「――聞いているのか、貴様」
案の定、そんな徳川くんの様子に気付いた石田くんがつい、と顔を上げる。
「あ?ああ、聞いている、たぶん!!…きいて、た?」
徳川くんはいつもどおりに、慌ててぶんぶんと頭を上下に振ってみせるけど、石田くんは切れ長の目を細めて口をへの字に曲げて。ああ、せっかく綺麗だったのに。
ばさっ!
と、数学Ⅰの教科書を徳川くんの顔に押し付けると、かたん、と器用に静かに椅子から立ち上がってこちらへすたすた歩いてきて。
わたしに気付くと、眉間のしわがふわりと解かれて、彼は名前を呼んでくれた。
「大祝(おおほうり)」
「石田くん!」
ダメですよぉ、とわたしがたしなめると彼は「フン」と鼻を鳴らして一瞬でしかめっ面に戻ってしまった。
「貴重な時間を無駄にさせられた」
「でも、孫市姉さまからかばってくれたんでしょ?」
すたすた歩く彼の後ろに続きながらわたしが訊くと、石田くんがもう一度「フン」と鼻を鳴らして地を這うような低い声で
「助けろ、などと誰も頼んでいない」
と呟いたけれど。
机に情けなく突っ伏す徳川くんにばいばい、と手を振りながら、わたしは続ける。
「でも助かったでしょ」
「――別に」
それより何か用か、と切り替えされたので、わたしも頭ひとつ以上背の高い彼の淡い苔色の瞳に視線を合わせた。
「神棚にお供えするお神酒って」
「ああ、それなら浅井先輩が持ってきてくれたから大丈夫だ」
「ならいいんです、無かったら買いにいかないと、って思って」
「…まあ、買わないでも上杉先生に言えばいい気もするが…」
あ、そっか。
剣道部顧問のあの御方の、無類のお酒好きなことを忘れていたわたしはけれど、「…学校で呑んでいいんでしょうか?」と疑問に思ったけど。
そんなわたしのひとりごとは気にしないで、石田くんが道場の方へ向かいだしたので、横に並んで歩いて、もう一回、彼の横顔を見上げてみる。
でも、やっぱり。
「…不思議です!」
わたしの言葉に、石田くんが「?」と長い首をかしげた。うーん、きれいなんだけど。このままでも十分きれいなひとなのだけれど。
「徳川くんと並んで居る時の石田くんは、おんなのひとより綺麗なんですよっ」
わたしは本当にそう想ったからそう云ったのだけれど、彼の秀麗な眉はみるみるうちにしかめられてしまった。
「――貴様まであの馬鹿を同じことを云うのか!」
頼むからこれ以上私の頭蓋を犯すな、と、薄くて白いてのひらで、顔を覆う。
「美しいだの、綺麗だの…私は男だぞ!?」
「いやー、でもさっき徳川くんに何か話してたとき、目を伏せていたでしょ。睫、ふぁっさふぁさじゃないですか!!長い!うつくしいー!!マスカラなんかつけてないのにっ!!ずるいです、鶴もこういうきれいな睫が欲しいです!!」
そう言いながら、石田くんの睫をつかんでやろうとわたしが手を伸ばしたら、石田くんは案の定本気で怒ってこっちのほっぺを両方とも!つねってきた。
「ええい、知るか!!そういう貴様こそこんな白くてもちもちした頬をしているくせに!!」
「いはいでふー!ほんひでふっへらないれー!!」
ぽかぽかと彼の薄い胸を包むサマーベストを叩くと、呆れたように彼はわたしを解放して、続けた。
「…私、は」
「? なに?」
「…そんなに、私の顔は好いか」
ふいに、冷たく細い面が真剣な眼差しで、消え入るくらい小さな声音で問うてきた。
放課後、少し陽の傾いたひんやりした、廊下の日陰。
「…はい、きれいですよ?」
わたしの答えに、肩全部を使って溜息を吐くと――石田くんは右手で左腕の肘をさすりながら、まるで、ちいさなおとこのこのように。
「アレも、私の顔が美しいと云う」
アレ…アレ、ああ、アレ呼ばわり出来るくらい、近くにいつも。
今度こそは、と、もう一度出逢えた彼。
「この眼の色が好きだと云う、長い睫が好きだと云う。唇の薄いところが好いと云う」
「うんうん」
これは珍しい、ノロケなのかな?と不思議に想いながらも、わたしは続きを促した。
「…アレは、もしかして私ではなく、私の…その…」
「うんうん」
「…私、ではなく、私の顔が、容姿が好きなだけではないのだろうか」
ぼそり、と。
あまりにも儚げに、普段の声音からかけ離れた呟きに、わたしはびっくりしてしまった。
でも、同時に納得もしてしまったので、できるだけがんばって伝えてみることにした。
「それはないと想います」
き、と。
驚いてこちらを見下ろす、大きな切れ長の瞳を見上げる。
「たとえば石田くんが海賊みたいに片目がなくなっちゃっても、きっと徳川くんは“きれい”だって、言いますよ」
「…片目…」
「…あんまりこういう喩えしたくないけれど…石田くんのお顔が半分いじょうつぶれちゃっても、きっと徳川くんは…」
「では、顔も失くして、この声も潰れたらどうだろう」
そう言いながら、彼は痩せているせいでひどくこけて目立つ喉仏をさすった。
「アレは、私の声も好きだと云う。低いときも高い時も、艶があってよいと」
「その時は、あなたの長くてしなやかな手足が好きだ、って言ってくれますよ」
「では、その手足も失くしたらどうだろう」
「その時は」
言いながら。
わたしは目を細めて、この眼でない眼で、彼の肋骨の中、透けて見える色を見る。
「その時は、あの人はあなたの心が好きだ、と言いますよ」
あなたのからだが全部失くなってしまっても。
「好きだ、って、いいますよ」
わたしたちはしばらく、校庭からの賑やかな声音を遠くに聞きながら、立ち止まっていた。
時間がほんの一瞬、“あの頃”に戻ったような不思議な感覚。
「…それが“好き”ってことなのでしょ?」
たぶん。きっと。
頭のてっぺんから、足の爪先まで、とか昔の人はよく言ったなあ、と想いながら。
わたしは彼に続けた。
「それを“好き”っていうのでしょう」
しばらく石みたいに固まっていた彼は、やがて「――ふ」と微かに息を吐くと。笑った。
「――馬鹿みたいだ」
「ええー!なんでですかっ」
「いや、自分が、だ。一瞬、真顔で身体の無い私にそう云って呉れるアレを想像してしまった」
ふふ、と。
自嘲気味だけど、それはなんて幸福な。
おんなのこは、わたしのほうなのに。
おんなのこより、きれいな横顔。
「そうだな。なんとなく、分かった」
ふふ、と。
あの頃だったら絶対見られなかったやわらかい顔で、彼は笑っていた。
「ありがとう、鶴」
そして、あの頃の彼からは絶対聞けなかったような、お礼の言葉まで。
「はあ」
わたしはなんだか、自分の恋のことではないのに胸が一杯になってしまって。
必死で誤魔化しながら、頬を膨らませてみせた。
「なんだか、わたしが馬鹿みたいですっ。ふたりの仲の心配より、我が身の恋の行方のほうがよっぽど大変なのにぃ…」
「それは風魔先輩がおかしいんだ。大祝ほどの女子に言い寄られて傾かないなんて、男としてどうかしてる」
「ちょっと!どさくさに紛れて、わたしの宵闇の羽の君を悪くいわないでくださいな!?」
「おかしい。絶対おかしい。私だったら――」
言いかけて、彼は少し目元を紅くして、止めた。
「ふーん、でも徳川くんのほうが大事ですかぁ」
「い、いや」
「よいのです、よいのです。鶴はひとりぽっちですよーっと☆」
「そういうワケでは」
「いいんですよ」
くるり。
彼に向かって舞わってみせながら、わたしは続ける。
「たまたま、おとこのこどうしだっただけですから」
本当にそう。
世の中には、いろんな番いが居てもいいのだ。
だって、図書室の二人はとても幸福な色だったのだから。
それは、見ているこちらまで“しあわせ”になれるような。
「……」
石田くんはわたしの言葉にしばらく、大きな眼をもっと大きく見開いて息を止めていたけれど、やがて「ふふ」と目元を緩めると、ぽんぽん、とわたしの頭をなでるように叩いて、道場へと今度こそ、すたすた歩き出した。
「もーう、こども扱いしないでください!」
「してないぞ」
「してますー!」
「だが、というか、私もお前も法律上は未成年だ。子供だ」
別に間違ってないだろう、とさっさと先を歩く彼の背中は、男らしい肩幅なんだけれどやっぱり薄くて華奢で、白い鳥みたいにきれいだなぁ、と想う。

そして、その背中もあの人は「美しい」って好きなんだろうな。

わたしはといえば、たぶん、あの人の背の高いところとか、無口なところとか、でも実は優しいところとかが好きなんだろうな。
そう想ったら、胸の真ん中がぽわっとあったかくなったので。
ああ、そうだ、と納得した。

これを「恋だ」というのでしょう。

何年経っても、幾歳つきても。
何百年過ぎて今も。


















証拠写真
石田くんのまつげがめっさふぁさふぁさなののしょうこしゃしん。

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ゆみのや

Author:ゆみのや
戦国BASARA3の石田三成にぞっこん一目惚れいたし
こっそり応援し隊所存にございます。

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